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そのかみの十五の吾も仰ぎ見し大き銀杏はとこしえにあり [友人]

那岐山をご存じでしょうか。
岡山県と鳥取県にまたがる高峰で、氷ノ山(兵庫県)、後山(岡山県)、とならんで、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されています。
この山にはイザナギ、イザナミの両神が降り立ったという伝説があり、伊邪那岐(イザナギ)の名が、山の由来になったとされます。

標高は1255.0 m。隣接する後山(岡山県第一の高峰)が標高1344mで、その高さに負けて泣いたことから「ナキノセン」と呼ばれたという、面白話も残されています。


ところで、この那岐山の鳥取県側にはJR因美線那岐駅(なぎえき)というローカル駅があります。鳥取県八頭郡(やずぐん)智頭町(ちずちょう)という、難読地名がその所在地です。
一方この山の岡山県側には勝田郡(かつたぐん)奈義町(なぎちょう)があります。
そして、その奈義町には諾神社(なぎじんじゃ)という神社があり、伊弉諾尊(イザナギノミコト)を祭っているそうです。
「伊邪那岐」は古事記による表記、「伊弉諾」は日本書紀による表記だそうです。

いつものように、ウィキペディアのお知恵を借りると、

なぎとは、平坦な安定した状態を表す言葉で、古語でもある。「なぎ」という発音が先にあり、後から様々に漢字が当てられ、和ぎ・凪・薙ぎとも表記する。反対語として荒れや波や起伏がある。

とあります。そして、
・南木(なぎ)楠(クスノキ)のことで、南木(なぎ)と名づけ神木として祀っている神社がある。
・梛(なぎ)那木・竹柏とも表記し、ナギという樹木のこと。ナギがなぎ(和ぎ)に通じることから、神籬(儀式の依り代としての枝葉の意)として使われる。
・榊(なぎ)サカキのことで、「なぎ」ともよばれる。神籬として使われる。

 

なぎ神社は日本各地にあり、下記のように表記するものがある。

    梛神社
    諾神社
    那岐神社
    南木神社
    名木神社

上記の漢字表記のほか、奈義・奈癸・奈岐・名義などの地名としての「なぎ」や様々な漢字表記の「なぎ川」や「なぎ山」が存在する。

ともあり、何らかのつながりが想像される気がします。

さて、ここで本題ですが、昨日は、その岡山県勝田郡にある奈義町を訪ねてきました。
この記事この記事、そしてこれらの一連の記事その1その2その3でもご一緒した、故旧の面々です。


朝、いつものようにヨシミさんの車に同乗させていただき、途中ヨシエさんとも合流して県北へ向かいます。濃霧注意報が出ていることを話題にしておりましたが、
何ということもない晴れたドライブ日和を楽しんでおりましたが、山あいの川沿いの道路には、かなり濃い霧が漂い、墨絵の景色が迎えてくれました。
渋滞らしいものに遭遇することもなく、早めに待ち合わせ地点まで到着しましたので、少し足を伸ばして、那岐山中腹の「菩提寺」を訪ねてみることにしました。

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お寺は、朱色や黄色のとりどりの紅葉に彩られ、静寂に包まれていました。

↓クリックすると大きい写真が見られます。


菩提寺の紅葉1

菩提寺の紅葉2

菩提寺の紅葉3

菩提寺の紅葉4

菩提寺の紅葉5

菩提寺の紅葉6

菩提寺の紅葉7

菩提寺の紅葉8

菩提寺の紅葉9

菩提寺の紅葉10

菩提寺の紅葉11

菩提寺の紅葉12

菩提寺の紅葉13

この菩提寺の境内にそびえる大イチョウは、およそ、樹高40メートル、周囲約12メートル、樹齢900年の巨樹で、国の天然記念物にも指定され、全国銘木百選にも選ばれているそうです。

_K521001_R.JPG

 

↓クリックすると大きい画像が開きます。

大イチョウ2
大イチョウ3
大イチョウ4
大イチョウ5

この寺は、前述の記事その1その2その3で訪ねた「誕生寺」ゆかりの人、浄土宗の開祖・法然上人が、少年時(9歳~13歳)修行した「法然上人初学の地」といわれます。少年法然が、修行のために菩提寺にいる叔父の元に向かうときに、麓にあるイチョウの枝を杖にして登り、この枝を「学成れば根付けよ」と挿したものが現在の大イチョウになったと言われています。
奈義町のホームページには、

太い幹は幾本にも分かれてまっすぐ空へ立ち上がり、大きく横に伸ばした3本の枝からは地上すれすれまで多数の乳(気根)が鍾乳洞のように伸びており、この地を訪れるものを圧倒するパワーと、900年という悠久の時を感じさせます。

提寺は、浄土宗の開祖・法然上人が9歳から13歳まで修行を積んだ「法然上人初学の地」であり、修行のために菩提寺にいる叔父の元に向かうときに、麓にあ
るイチョウの枝を杖にして登り、この枝を「学成れば根付けよ」と挿したものが現在の大イチョウになったと言われています。

黄葉時期は11月中旬から下旬ですが、葉が散った後に広がる一面の黄色いじゅうたんも見ものです。
下界と隔絶された山岳寺院の境内の静寂さと清浄さ、そこに満ちる大イチョウのパワーは訪れたものにしか体感することはできません。

菩提寺
 
古びた本堂や素朴な石積みが、うっそうとした杉木立に囲まれ、千数百年の霊地としての風格が漂います。浄土宗知恩院派の寺院で、浄土宗の開祖・法然上人が
幼年時代に修行した寺として知られています。もとは法相宗の寺で、奈良時代に行基が開いたとも、持統天皇の時代に役小角が開いたとも伝えられています。か
つては七堂伽藍三十六坊を誇る山岳仏教の拠点として栄えたと言われていますが、室町時代に兵火にあい、本堂のみ現存します。


とあります。

私は高校生の頃、夏の学校行事でここでテントを張ってキャンプをした記憶があり、それを話すと、同行のお二人は、確かに年代は違うのですが、そんな行事の記
憶はないとおっしゃるので、またまた自己の記憶に対する自身が揺らいでしまいました。でも、汗を流しへとへとになった登山、冷水で冷やされた炭酸飲料のう
まさ、雨水と格闘したテントの夜の非日常性、、、などなど、確かにあった過去の体験だとおもうのですがねえ。希望者参加による行事だったかもしれません。
そのあたりのデティルはまったく霧の中です。

そのとき、確かにこの大イチョウが、真夏の陽射しの中に、輝く緑の葉を茂らせていたのを見たと思い込んでいるのですが、その記憶もあいまいです。

黄金色の大イチョウと、見事な紅葉、秋景色を堪能して、約束の集合場所、「山の駅」で、サブローさん、イチローさんと合流しました。

奈義山の懐に抱かれた「山の駅」は、抜けるような青空のもと、高原の秋の清澄さに包まれていました。

山の駅1

山の駅2


「山の駅」の周囲を見渡すと、やや霧に煙った眺望は墨絵の趣があり、絶景でした。

↓クリックすると大きい写真が開きます。

眺望1

眺望2

眺望3

眺望4

眺望5

眺望6

眺望7


 
今回ツアーの「企画係」のヨシミさんは、昼食をとりながら奈義町を知ろうということで、現地の方のお話をうかがう機会をセッティングしてくれました。
陸上自衛隊駐屯地と日本原演習場があり、日米共同軍事演習の舞台ともなっている「基地の町」という姿が、奈義町の「もう一つの顔」です。
平成の大合併の時、奈義町は、近隣自治体との合併の道をとらずに、町制存続という独自の道をあゆんだことで注目されました。その決断を潔しとし、人々は心に
快哉を叫んだものでしたが、反面、「自衛隊から金が落ちるからできたハナシ」と、少々苦い思いにとらわれる面も、正直あったでしょう。
そんな内情も聞いてみたいということで、ヨシミさんが縁故を頼ってお呼びしたのは、長い間「勝田郡平和委員会」の中心として、基地や平和の問題に積極的に取り組んでこられ、議会内最長の5期20年に渡って町議をつとめ、現在は副議長の任にあって、町政全般に通暁しておられる森藤政憲さんでした。
森藤さんは、私達一行とほぼ同世代か、ちょっと先輩という年齢ですが、若々しくて行動的、かつ温厚誠実な紳士で、奈義町の歴史やありのままの実状、課題を、資料も準備してざっくばらんに話してくださいました。
詳細を記録すれば、論文が書ける内容ですので省きますが、印象に残ったことだけをメモ的に箇条書きしておきます。
1)町の第一のセールスポイントが、「自然と芸術の調和」。これを一番に持ってくるとは、エライ。つくづく感銘を覚えました。これなくして、しあわせは成り立ちませんから。
2)「子育て応援宣言」のまち。保育料減額、医療費は高校生まで無料、町独自の育英奨学金、高等学校就学支援金、などなど、住民の要望を踏まえたこまやかな子育て支援策のあれこれ。
3)町営住宅、分譲地、若者定住促進住宅、雇用促進住宅など、手厚い移住支援。
4)無料福祉バス(町内各コースを一日3回巡回)の運行。高齢者に優しい。
5)主な産業は?農業だそうです。サトイモ、黒豚、奈義ビーフ、米粉、、、町の特産物を町を上げて育てる姿勢がはっきりわかり、道は険しくとも、やりがいと希望を感じます。
6)自衛隊関連大金への依存度は、一般会計歳入の6.7パーセント。多い年でも10パーセント。---これで、合併しなくても町制が維持できるのだから、ほか
の町村だって独立の道を歩むことが可能だよなと思いました。その方が遙かに、住民のかゆいところに手が届く、手厚い行政サービスができるはずなのに、、。
7)自衛隊基地への賛否は、世論が二分され、賛成がやや多いが、集団的自衛権への賛否は、反対が大きく上回るアンケート結果。自衛隊員家族の回答もふくまれているのでしょう。他地域に比べて不安と恐れは切実で、現実的なのだなあ。

昼食後、私達は奈義町役場の駐車場に車を駐め、隣の「奈義町文化センター」に向かいました。
「奈義町町制施行60周年記念」と冠した「横仙歌舞伎大公演」が、22日、23日の二日間の日程で催されるのです。

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「自然と芸術の調和」といううたい文句の大きな柱とも言える、「横仙歌舞伎」については次回また触れる機会があろうかと思います。
きょうはここまで。どっとはらい。


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コメント 2

johncomeback

古代史大好きです。
吉備の国は重要な存在だったようですね(^^)ニコ
by johncomeback (2014-11-23 21:09) 

kazg

瀬戸内海よりの吉備の国も、日本海寄りの出雲や伯耆も、負けず劣らずだったのでしょうかね、、、。詳しいことは知りませんが(汗)
by kazg (2014-11-24 06:01) 

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