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ニッポニア・ニッポンとグルス・ジャポネンシスと、もう一つの重要文化財 [折々散歩]

昨日の記事で、トキソウ(朱鷺草)らしき野草を総社市ヒイゴ池湿地で見たことを書きました。

花の色と形が、国の特別記念物「トキ(朱鷺)」が羽根を広げた姿に似ている事から名づけられたラン科の植物で、日当たりの良い湿地に生育するそうです。ところで、トキ(朱鷺)の学名は、Nipponia nippon(ニッポニア ニッポン)。名前の通り、日本を象徴する鳥ですが、遺伝的には同一種とされる中国に生存する個体も含めて、絶滅の危機に瀕しています。
ところで、学名「Grus japonensis」と呼ばれる鳥は、丹頂鶴です。これもまた、絶滅が危惧されて久しい鳥です。
 古くから親しまれた鳥のようで、古典落語の演目に『つる』というショートストーリーがあります。



 横町のご隠居さんが言います。

「八っつぁん、鶴は、なんで鶴って名前になったか知ってるかい?」

八「知りません、どういうわけです?」



隠「元々の名前は首長鳥といったんだ。あるとき、白髪の年寄りが、浜辺に立って沖のほうを眺めていると、一羽の雄の首長鳥が、つー--と飛んで来て、浜辺
の松の枝にポイと止まった。あとから雌の首長鳥が、るー--と飛んできた。そこから、つ--、る--、となっんだな。」

と、でまかせを言うのを、八っつぁんが真に受けて、

八「へえ、そうですか、そいつあ知らなかった。」

 早速友達の桶屋の辰公の所へ飛んでいきます。

八「 辰ちゃん、あれ?あのぉ、つる知ってる?」

辰「 え?八百屋のおつるちゃんだろ? あぁーん、俺に惚れてンだ、あれ。」

八「 八百屋のおつるちゃんじゃないの・・・飛ぶ方のツル。」

辰「 飛ぶ方のツル? あー、あの首が長ぇの? 知ってるよ。」

八「 あれはねぇ、元はツルと言わなかったの、首長鳥って言ったんだよ。この首長鳥がどうしてツルになったか、そのわけ聞きたいでしょ。」

辰「 聞きたくない!」

八「 ・・・・・えぇ、でも・・・」

辰「 聞きたくないよぉ、仕事が忙しいんだから。」

八「 そんなこと言わないで、ねぇ、お願いだ、聞いてくれ、頼むよ、なっ、この通りだ・・あ、じゃいい、勝手に教えちゃう。あのねぇ、昔々ねえ・・白髪の老人がねぇ、浜辺に立って、遥か沖合いを眺めていると、遠く物干しの方からね、」

辰「なに?」

八「 物干しの方からねぇ」

辰「 物干し。洗濯物干すとこ?」

八「違う、違う。知らないの?今の中国を昔は物干しって言った、、」

辰「 もろこしだよ」

八「 あ、そうそう、もろこし。その唐土の方からつがいの首長鳥が飛んできて、見ているとオスが『つ--、る--』と飛んできて松の枝にポイと止まったの。あとからメスが、・・・・・」

辰「 どうしたぃ」

八「 ん、・・・落ち着いて」

辰「 落ち着いてるよ。何があったんだい」

八「だから、昔むかし、白髪の老人が浜辺に立って遥か沖合いを眺めていると、遠くもろこしの方からつがいの首長鳥が飛んできて、見ているとオスが、『つ--、る--』と飛んできて松の枝にポイと止まったの。

あとからメスが、・・・・・・さいならー。」

辰「なんだ、帰るのか。」

八「 おかしいな、なんでうまくいかなかったんだろうなぁ・・・」

と、慌てて引き返して、隠居にもう一回教わると、また辰公の所へやって来ます。

辰「 また来たのかお前は、何なんだよ。」

八「首長鳥なんだけどね。」

辰「 好きだねお前も首長鳥が。」


「白髪の年寄りが、浜辺に立って遥か沖合いを眺めていると、遠く唐土の方からつがいの首長鳥が飛んできて、見ているとオスが『ツーーーー』ここ間違えちゃったんだな。『ツーーー  ーー』と飛んできて松の枝に『ル』って止まったの。あとからメスが、・・ ・・・ ・・・あとからメスが、・・・・・・・・。」

辰「何、泣いてんだ?メスがなんだって飛んできたんだ」

八「ン。ン。黙って飛んできた。」

私の住む岡山県では、江戸時代から後楽園で飼育されていたと言います。第二次大戦中、後楽園での飼育は一時途絶えましたが、戦後、岡山の旧制第六高等学校で学んだことのある郭沫若氏が、中国学術文化代表団の団長として岡山に寄ったときに丹頂鶴の寄贈を約束、2羽が契機となって再び飼育が始まり、現在では8羽が飼育されています。

  また、平成3年の開設した「自然保護センター」にタンチョウ飼育施設を設けて、後楽園から9羽を移動させ、以降保護・増殖に努めています。そのほか、サブセンターとして「きびじつるの里」(総社市)、蒜山タンチョウの里(真庭市)で飼育されています。

一昨日、総社市ヒイゴ池湿地を訪ねた帰り道、「きびじつるの里」に、

ちょっと立ち寄ってみました。

雛が、育っていました。



親鶴が、突然大きな声を張り上げて歌います。

「鶴の一声」の



親鳥のつがいが、声を合わせます。「鶴鳴(かくめい)」です。



これは、アオサギでした。





今日は、故郷の実家に帰る途中、自然保護センターに寄ってみました。以前、抱卵中だったペアの、その後を確かめてみたかったのです。



しかし、雛らしいものは見えません。

蜻蛉や蝶をみて、帰る途中、職員の方にであったので、お聞きしてみると、去年九年ぶりに雛が誕生(ナインと名づけられました)したので、今年は繁殖させないのだそうです。スペースの問題もあり、予算の問題もあるので、というご説明でした。

今日の収獲は後日ご紹介するとして、今日はもう一つの話題。

私の故郷の、数少ない史跡。岡山県美作市真神(まがみ)にある長福寺三重塔です。これは、県下最古の木造建築で、国の重要文化財に指定されています。

最近、長らく改装中で、行くたびに大きな囲いに覆われていたのですが、最近囲いが取り払われたようです。

予期以上の、鮮やかで派手な(ある意味ケバい)仕上がりでした。

























紫陽花の季節です。



改修前の古い画像を探してみましたが、ツツジや紫陽花の頃の写真は見あたらず、冬のものが見つかりましたので、参考までにご紹介しておきます。







枯れた味わいがあって、好ましく感じますがね。

また別の日の写真。





ほかにもたくさんあったはずですが、すぐには見つかりません。

ずっと前「pixta」にアップしておりますので、参照して戴ければ幸いです(検索キーワード「長福寺」など)。



さて、下の写真は帰り道、いつも目を引かれる棚田の景色。田植えの終わった水面に、山と空を映している情景が格別でしたので、空き地に車を駐めて、撮影しておきました。















実はこれは、去年のこの記事と季節は違うけれど同じ場所です。

今日はこれにて。

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コメント 6

yakko

お早うございます。
『つる』のショートストーリー 面白かったです∈^0^∋
by yakko (2015-06-01 06:30) 

kazg

yakko 様
お早うございます。ありがとうございます。
by kazg (2015-06-01 06:36) 

mimimomo

おはようございます^^
落語にこう言うのがあるの知らなかったです。何だか現在の自分のようで、物忘れがひどくすぐ忘れるのですもの^^
三重塔、年数が経てばきっと落ち着くのでしょう。
棚田の風景も良いですね。
by mimimomo (2015-06-01 09:26) 

majyo

鶴の落語は 笑いながら考えました
老化が始まったのでしょうか?
私もはっつあんと同じです
棚田は比較て近くにもあるのですが、今度行きたいものです
by majyo (2015-06-01 19:07) 

kazg

mimimomo様
ありがとうございます。
ほかに棚田百選に選ばれるような有名な場所もあるのですが、ほんの通りすがりのこの付近も、変化に富んだ棚田があって、車を駐めて眺めたくなります。
by kazg (2015-06-01 20:51) 

kazg

majyo様
いやはや、八っつあんを笑いながら、親近感を持って我が身を振り返るところが、落語のおもしろさですね。
by kazg (2015-06-01 20:56) 

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